職員さんの退職金
退職金について規定はないけど、現在は慣習で退職した職員に支払っています。今後、園の職員も高齢化するので退職金をなくそうと思うのだけど、大丈夫!?
先日、某私立保育園の園長さんより上のような相談を受けました。
退職金について規定はないけど、現在は慣習で退職した職員に支払っています。今後、園の職員も高齢化するので退職金をなくそうと思うのだけど、大丈夫!?とのことでした。
職員さんとの話し合いをし、代替措置等を設け廃止する方向で合意しましょう!
退職金の廃止は、職員さんに大幅な不利益変更になります。代替措置等を提示し、職員さんの同意を得るなど慎重に対応しましょう!とアドバイスをさせて頂きました。
職員さんの同意
今回の場合は「職員さん代表」ではなく「職員さんの個別」同意をお勧めします。 職員さんに同意していただく内容は
- 退職金の廃止理由
- 廃止後の代替措置 など
園長さんが職員さんへ充分な説明を行い、納得してもらうことが必要です。
代替措置の例
- 定年の延長など労働条件の変更
- 退職金の前払い制度
→給与や賞与に分割又は一時金として支給する
退職金規定の注意点
退職金制度を園で設けた時は、注意することがあります。
- 適用される職員の範囲
- 支給要件
- 額の計算方法
- 退職金の支払い方法
- 支払の時期
などを明確に規定に記載しましょう。
パートさんが退職金を請求してきたら!?
10年近く園で働いたパートさんが、退職しました。就業規則には、パートさんは「適用の範囲から除外」 「別に定める」と記載。しかし、「別に定める」規定なし。
この場合は、トラブルになります。なので「適用される職員の範囲」のなかに「パートは別規定」と定めたら、パートタイマーの就業規則を整備する必要がありますね。
退職金規定の注意点その2
退職金制度を園で設けた時は、注意することがあります。
- 文言と解釈
日常的に現実の運用と規定が一致しているか見直しが必要です。必要な場合は、なるべく早めに改定が必要です。 - 支払の留保規定
競合禁止、守秘義務を徹底させる為、留保規定も可能です。- 退職後2〜3ヶ月後に支給
- 分割払い
- 支払時期、回数を段階的に定める
など、ちょっとした工夫もできます。
退職金の不支給、減額を規定に盛り込む
懲戒解雇による全部又は一部の退職金不支給
- 現実に懲戒解雇をする
- 退職後に解雇事由相当の不正発覚により返還を求める
競合禁止、守秘義務違反、契約書等を不提出の場合は退職金減額
- 退職日までに園の営業秘密また個人情報の資料を返還しない
- 退職時に競合禁止、守秘義務に関する契約書を園に提出しない
- ○%〜○%の範囲で減額する
競合禁止の規定は、営業活動の自由や職業選択の自由を不当に制限する恐れがあります。なので、対象となる職員の範囲【主任以上】や競合行為の範囲【足立区】等の注意が必要ですね。
「職員さんの退職金」のチェックポイント!
- 退職金制度を廃止する場合は、職員さんと話し合い慎重に行いましょう!
- 退職金をもらえる職員さんの範囲を明確にしておきましょう!
- 園にとって退職金は大きな出費なので、慎重に見直ししてみましょう!